そこにネットがあるから

ECアナリスト/ネット通販コンシェルジュ遠藤奈美子のブログ

日本版「サイバーマンデー」は定着する?

ブラックフライデーサイバーマンデー

f:id:namikoendo:20141202231059j:plain

アメリカでは、11月の第4木曜日の感謝祭(Thanksgiving Day)翌日の金曜日をブラックフライデーBlack Friday)と呼び、クリスマスに向けた大規模セールがいたるところで開催されます。お店の開店を待ってお客さんがなだれ込む映像をニュースで見られた方も多いのではないでしょうか。そして、ブラックフライデーから週末が明けた月曜日は、サイバーマンデーCyber Monday)と呼ばれ、オンラインショップでの大規模セールがスタートします。50-70%オフは当たり前、80-90%オフになることもあり、この時期のアメリカでのお買い物は本当に安い!

アメリカでサイバーマンデーが始まったのは約10年前。感謝祭の連休が明けて出社した人たちが、一斉に職場のパソコンを利用してショッピングするということで、アメリカのオンライン小売業者が集まるshop.orgという団体が2005年に使い始めた言葉だそう。2013年のサイバーマンデーには、アメリカのAmazonでこの1日だけで前年より約1000万個多い約3680万個のアイテムが売れて、1日の売上数の新記録を達成したと言われています。

ロイター通信の記事によると、2014年の速報は今年のアメリカでのサイバーマンデーのオンライン売上高は前年比8.7%増だったそう。アマゾンがブラックフライデーの1週間前からセールを開始するなど、大手小売各社が対抗してセールを早めて時期が分散したため、前年の伸び率18.7%には及ばなかったものの、年々盛り上がりを見せていると言っていいのではないでしょうか。


日本版「サイバーマンデー」は12月の第2月曜日

日本でも、日本版のサイバーマンデーが制定されていることをご存知でしょうか。アメリカのサイバーマンデーは12月の第1月曜日にあたりますが、アマゾンジャパンが2012年に日本記念日協会に申請して認定されている日本版のサイバーマンデーは12月の第2月曜日。元々、多くの企業で冬のボーナスが支給されるこの時期に、サイト来訪者が年間で最も多いからだとか。

アメリカとの1週間のずれが少し気持ち悪いですが、2014年の日本版サイバーマンデーは、12月8日にあたります。アメリカのように盛り上がりを見せているかというと、そうでもないような? 日本版サーバーマンデーが制定された2012年と、昨年2013年にはアマゾンジャパンで1週間の大特価セールを開催していたものの、今年はその気配がありません。

 

消費税増税の影響や、翌週に控える解散総選挙の影響を見越したのか、それとも過去2年間の売れ行きが芳しくなかったためか分かりませんが、日本版サイバーマンデーの先行きが心配です。アメリカのような大きなムーブメントになって、オンライン消費がさらに活発になるといいのですが。

 


アメリカからの海外通販おすすめサイト [通販・ネットショッピングの活用法] All About


初めての海外通販で知っておきたい10のポイント [通販・ネットショッピングの活用法] All About